2010/04/19

ヨンドゥ→漱石→陶淵明

二日間の休みを経て、チョンさんのリハーサルが再開。

今日の稽古場に登場したのは、なんと韓国語版『草枕』!!

チョンさんの愛読書らしいです。


この草枕に登場する中国の六朝時代の詩人、陶淵明の詠んだ一説「采菊東籬下、悠然見南山」という部分を日本語にするとどうなるのか?
という質問をされ、困まりました。
陶淵明といえば桃源郷ぐらいしか思い浮かばない上に、この漢字だけを見ても読めない・・・
レ点とか「・・・いわんや・・・おや」とか。高校で散々やったけど・・・
さっそくリハーサル終わりに書店を三軒はしごして「草枕」と「ビギナーズクラシックス 中国の古典 陶淵明」を購入。

例の漢詩の日本語読みは「菊を采る(トル)、東籬(トウリ)の下(もと)、悠然として南山(ナンザン)を見る」でした。


これは飲酒二十首(すごいタイトルだな!?)という作品の中におさめられた”其の五”という五言詩の一部で、その内容は「東の垣根の下で菊を手折り、はるかにゆったりとした気持ちでいると、ふと南山の姿が目に入った」というもの。


ここだけ取り出してもよくわからないですが、この五言詩全体を読んでみると、なぜ夏目漱石が『草枕』の一説にこの文章を載せたかが味わえます。

果たしてチョンさんがなぜこんなことを僕に聞いてきたのかはまだ不明ですが、きっとここにもチョン流哲学がちりばめられていること間違いなし!明日のリハーサルが楽しみです!

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