2012/12/26

体の未来 

先日schatzkammer×京極朋彦ダンス企画 「HOUSE」にご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。

京極朋彦ダンス企画、新作『いったりきたり』は、直前でのダンサーの故障による出演者変更というアクシデントに見舞われながらも、皆様の助けにより上演を終えることができました。

出演を予定していたダンサーの踊りを、楽しみにしていただいた方々、大変申し訳ありません。

今回の出演者変更は、ひとえにダンサーの体調管理に気を使えなかった振付家である私の責任です。
自分が出演しない、初めての作品で、このような事態になった事、振付家としての未熟さを痛感しております。
しかしながら、演出助手として稽古に着いてくれていた山崎恭子がダンサーを務めてくれました。

彼女は本当に頑張りました。尋常じゃないくらいの頑張りに、彼女の彼女にしか踊れない踊りが浮かび上がる瞬間を見ることができました。
そしてスタッフの皆さんも本当に最後まで粘ってくれました。
そして公演初日には、この『いったりきたり』という作品を自信を持って上演しようと思うことができました。本当に皆さんに感謝したいと思います。

今回のことで、出られなかった倉田翠、出演した松尾恵美、山崎恭子、そして最後まで衣裳直しをしてくれた清川敦子、皆が強くなったと思います。
この作品は必ず再演します。力強いメンバーに支えられ、僕は振付家としての第一歩を踏み出しました。

僕は路上で一人で踊り始めた人間です。誰一人僕の踊りを立ち止まって見てくれる人などいませんでした。
しかし今では僕のやることを支えてくれる人たちがいます。その人たちのために、何より自分のためにも、歩みを止めることはありません。

打ち上げで、ある人に「コンテンポラリーダンスに未来はあるか?」
と問われて僕は「今まで思い描いていた未来はもう無いかもしれないが、形を変えた未来はあるし、それを作ります」と答えました。


今回、京都の小さな劇場ではありましたが、本当に行く先のわからない不安を抱えながら一分一秒後の未来をダンサー達と共に作りました。
そしてそれを、誰がなんと言おうと、引き受けると決めました。

そこには差し迫った目の前の未来を、今創っているという緊張感がありました。それはアクシデントがあったからこそのことだったかもしれません。
しかし確かな手ごたえがありました。初めて自分が出ない自分の作品を必死で見つめ続けました。
そこには確かに未来があったように思います。

2月、再びソロダンスを踊ります。初心に帰り、自分の体、そしてその未来を、もう一度見つめなおしてみたいと思っています。


2012/12/21

出演者変更のお知らせ

京極朋彦ダンス企画新作『いったりきたり』出演予定でした倉田翠が故障のため、山崎恭子に変更致します。
変更に伴う、キャンセル、返金に関するお問い合わせは
info@schatz-kammer.comか090-5045-9137 (おおやぶ)までお願いします。

今回の出演者変更は、ひとえにダンサーの体調管理に気を使えなかった、振付家である私の責任です。
自分が出演しない、初めての作品で、このような事態になった事、振付家としての未熟さを痛感しております。

しかしながら、演出助手として稽古に着いてくれていた山崎恭子を信頼し、彼女と松尾恵美、そして出演出来なくなった倉田翠も含めたの全員で、今日の初日を迎えたいと思います。

そして直前の出演者変更に際し、最後まで粘ってくれたスタッフの方々、そして衣裳の清川敦子。彼女がいなければ、ここまで来ることはできませんでした。必ずいいモノにします。そして必ず再演します。

これが今の私の全力です。振付に徹した初めての作品。胸を張って初日を迎えたいと思います。
どうか、劇場に足をお運び下さいますよう、よろしくお願いします。

京極朋彦企画 主宰 京極朋彦

2012/12/13

二足の草鞋と その歩み

さて、忙しい日々の中、更新が途切れがちですが、ブログ頑張ります。
なんせ本番10日前を切ったので、バタバタしております。
そうじゃない時も常々、バタバタしているのですが・・・

この稼業は自分で何でもやらないといけないし2、3の企画を同時進行なんて当たり前、それに加え一年後二年後の準備も重なってきます。

かつて大学の恩師に「2年後のスケジュールを常に念頭に、夢は三年後に見ろ」と言われましたが、まさに今その状態です。
しかしながら本番は9日後には幕を開けるわけです。ひー!!

とはいえこれらすべてが自分が望んだことですし、自分で自分の未来を変えていくことのできる楽しさがあります。決して思い通りにはならないけれど、それもまた楽しかったり。
特殊な職種ですな。

さて、9日後に迫った本番。今回は人の作品にダンサーで出演させて頂くのと、自分の振付作品を作るのと、二足の草鞋です。
実はこの二つの履き心地は、全く別のようでいて、近いものがあります。
この二足を履いているからこそ開ける道があるとでも言いましょうか、踏み出した片足は、次の一歩に。その一歩は所のまた一歩にと、力と示唆を与えてくれます。
同時に、どちらの足のどこがバランスが悪いのか、どんな癖があるのかを教えてくれます。

具体的には、ダンサーとして自分はまだまだ体の使い方が荒い。目指すものには程遠いということ、そして振付家、演出家としては言葉、技術が拙い。

どちらもまだまだ経験不足の軟な草鞋です。どちらかに集中してやる方が潔いという意見もあるでしょうが、正解なんてないと思うし、今僕はこのやり方がしっくりきています。

その分、批判の矢面に立つこともありますが、とりあえず今は目いっぱいやるつもりです。
むしろ来年度のプロデュース業なども加わると、足では足りず、手や顎で歩かなければいけなくなりますが、何よりも自分の足で(時に顎で)タコを作ってでも進むことが、今は重要だと思います。

今まで僕は多くの演出家、振付家の大船に乗って進んできました。それで進んだ気になっていました。そんなチャンスに恵まれたからこそ、そのありがたみを実感すると同時に「このままでいいのだろうか?」という疑問が生まれました。
だからこそ、どんな小さな小舟でも自分の力で進んでみたいと思ったのです。

自分で歩み、傷づくことで、他人のではなく、他ならぬ自分の経験を獲得していく。今はそんな時期かと思います。
来たるべき未来のために。

それが3年後だとはとても思えませんが・・・

とにかく9日後、一つの答えが出るでしょう!ぜひ劇場でお会いしましょう!
お待ちしております!!!

公演詳細http://kyo59solo.blogspot.jp/p/news.html

2012/12/02

誕生日連続と山稽古!

 11月26日はダンサー松尾恵美、11月30日はダンサー倉田翠、12月1日はわたくし京極の誕生日で、稽古場は誕生日ラッシュでございます!三人しかいないのにこの続きようは尋常じゃないすね。そしてそして、とうとう稽古場に舞台美術が搬入されました。カワイイ白い家!新作はこの美術をschatzkemmr さんと共通に使って上演されます!二作品の違いにも、ご期待ください!
てなわけで、写真多めで行きます!




















































そして今日はダンサーと共に、山稽古 笑
野山を駆け回わり、山の中から、これだと思う小枝を一本見つけます。
その枝をもとに、振りを作っていきます。

僕もよく、山で踊りますが、フラットな床からは立ち上がってこない感覚があり、枝の手触り、微妙に変わる重心、その感覚自体を振付にしていく作業は都市で稽古するダンサーの体を微妙ではありますが、変えて行きます。
いやぁ。楽しかった!
都市と自然が隣接した京都ならでわの稽古法です。



 

2012/11/17

ダンスがダンスになるまでに

さてさて、年末のschatzkemmr × 京極朋彦ダンス企画「 HOUSE 」に向けてリハーサルは進んでいるわけですが、実は今回は自分の振付作品だけでなく、schatzkemmrさんの作品にダンサーとして出演します。

リハーサルは実は10月から始まっています。
初めて一緒にやる振付家の作品に戸惑いながらも、頑張っています。
自分では絶対やらないようなことを振られるので、難しい点もありますが、その分、新たな発見があって、かなり鍛えられます。

そして何よりダンサーとして受ける言葉の体感を改めて考える良い機会です。
現在、自分の作品のダンサー達も、僕の言葉に右往左往しているので、、、彼女たちはこんな体感を持ってやっているのかと、改めて自分の言葉のチョイスやタイミングに気を付けわなければと思います。

それにしても人の振付を踊ったり、自分の振付を渡したりする作業は大変です。
自分はソロを多く作ってきたし、いわゆる「ダンス」というものを長く習ってこなかったというコンプレックスもいまだにあり、ダンサーとしては、自分の中での折り合いを付けるのが大変です。

もちろん作品のために最善を尽くすのがダンサーの役目なのですが、やはり心の奥底にある、消え去らないコンプレックスが邪魔をします。頭では分かっていても体がついてこない。
心と体は繋がっているので、知らず知らずのうちに、体に負荷がかかります。

「体が面白いのが一番面白い!」とか「京都から世界へ」とか言っておきながら、やはりまだまだ精神的に未熟です。

しかしいつまでもうだうだ言ってはいられないので、今日は集中して一人で、ただただもらった振付を踊り続けました。

最初はど根性でとにかくやる。
そのうちに振りの仕組みが分かってくる。
それがわかってくると解決策がわかってくる。自分の苦手が見えてくる。
そこからこうしてみたら?ああしてみたら?という体の模索が始まり、研究し始めるうちにその振りに愛着が湧いてくる。

といった具合に、体を入り口に心が解きほぐれていきます。
最終的には、心が解放されていないことが一番の問題点だったことがわかる。

そんな時、はじめて人前で踊った時、何もできなくて、ただ椅子にしがみついて、踊る仲間たちを見ていた学生時代の自分をふと思い出します。
あれが僕のダンスの原風景です。

今、ダンサー・振付家と名乗っている私は今でも、この風景がありありと思い出せます。
と同時にその時手を差し伸べてくれた人のことや、仲間たちのことを今でもはっきり覚えています。

「自分は踊れない」
それが僕のダンスの始まりだったのです。

年末、久しぶりに人の振付で踊ります。自分の作品ももちろん見てほしいけれど、自分が踊る姿をぜひ見に来ていただきたいです。
7年前の自分に胸が張れるよう、精いっぱい踊ります。

●次回出演作品

schatzkemmr × 京極朋彦ダンス企画 「 HOUSE 」

日時 2012年12月21日(金)19時半、22日(土)14時/19時、23日(日)14時
場所 アトリエ劇研


夏目美和子(schatzkemmr )、京極朋彦(京極朋彦ダンス企画)が、森本達郎(schatzkemmr )デザインの舞台美術を共通に使い、振付作品を創作し、二作品を同時上演します。

schatzkemmr作品 『スモールハウス』
待ちくたびれる女と家に帰れない男の話。ハンカチーフのご用意を。


出演


夏目美和子 松本芽紅見 京極朋彦 河合良平

facebook





京極朋彦ダンス企画「いったりきたり」
振付・演出 京極朋彦
出演 倉田翠 松尾恵美
衣装 清川敦子
私たちはいつも、いったりきたりしたい
出ていったり、帰ってきたりしたい
何かいい事がやってくるのを待っていたいし
どこか遠くへいってみたい
いってばかりじゃ寂しくて
時には帰ってくる人を待っていたい
もし帰ってくる場所がなくなったら
どこへいったらいいのだろ?
私たちは、それでも、ただ、それはもう、いつでも
いったりきたり、いったりきたりしたいのだ
問い合わせ 
mail : info@schatz-kammer.com




2012/11/01

新作リハーサル順調!

さて、日付変わって11月です!早いものですね~
去年の今頃はKYOTO DANCE CREATION発足に向けて必死で企画書書いてました・・・
今年も開催するのでそろそろ動きださねばですが・・今、新作を手掛けていて、どうしてもそちらが面白すぎて手がついていません。関係者の方々、近日連絡いたします!

ということで、現在年末に向けてのリハーサルが順調に行われています。
今回は女性デュオということで、僕は演出・振り付けに徹することができています。
しかも有能な踊れる演出助手付き!

本当に助かっています。たった一人の稽古場でゴリゴリソロを作っていたころを考えると、本当にありがたいし、続けていくことで仲間との信頼関係を築いてい木ことができ、より多くの可能性を作品の中に落とし込んでいくことができるのは、至福の喜びです!

とはいえすべてを決める責任はわたくしにあります!頑張ります!

そして、相変わらずの汚いノート!



 

 
走り書きすぎて読めなかったり、なぜか要所要所、歴史的仮名遣いになってたりする・・・
「松尾、右に向かふ」とか、「あり、おり、はべり、いまそかり」の世界 笑

そして何より怖いのは「音響さんにまかす」の一言。いや、決めます。決めますとも!

年末に向けて、頑張りますよ!

2012/10/25

因果応報

本日新作リハ3回目。演出助手の山崎恭子ちゃんが来てくれました。
彼女は造形大の後輩で、自身もダンサー、演出家として活動しています。

今日は松尾さんがお休みだったので、松尾さんの代役を・・・と思ったら松尾さんがいつも着てるのと、全く同じような柄の稽古着やって、笑ったなぁ。

しかしこうやって大学の仲間が卒業後も、ダンスを通じて繋がっていけるのは嬉しいことです。
恭子ちゃんに関しては在学期間は被ってなかったにせよ、あいだに倉田、松尾世代を挟むことによって繋がっています。

物事は単独ではなく、必ず何かの因果関係が相まって動くと言いますが、自然現象、歴史もさることながら人間関係もまた然り。
造形大という“因果”が今の稽古がを動かしています。因果って書くと、なんだか因縁めいて大げさですが・・・

しかしながら2003年に造形大に映像・舞台芸術学科が出来てから来年で10年が経とうとしています。
手前味噌ですが、このことは確実に日本の舞台芸術界に影響を及ぼしていると思っています。
学科創設者であり、学長でもあった故 太田省吾さんの意志を継ぐ者が、今も舞台芸術を通じて繋がっていて、それが大きなうねりとなって時代を振動させ、何かしら有益な動きを生み出していくと信じていますし、それが今の僕にとっての励みでもあります。

今回の創作の日々から生まれるうねりが、お客さんの心に良き振動を与えますように。
そしてそれが、小さくてもその次の動きを生み出しますように。
今はその始まりとなる、初期微動を探している最中です。

2012/10/23

新作リハーサルスタート

久々のブログ更新です。
やはり、創作を始めるとその日のことをまとめたくなるのでしょうか?ツイッターやFacebookでは済まない、自分の記録として、文章を書きたくなります。

と、いうことで、とうとう京極朋彦ダンス企画新作のリハーサルが始まりました。
今回はschatzkammerという京都の団体とのコラボレーション企画です。

schatzkammerとはダンサーの夏目美和子さんとデザイナーの森本達郎さんのユニットで2001年に結成され、京都を拠点に活動されているダンスカンパニーです。

今回はそのschatzkammerさんに僕がダンサーで参加する作品と、京極朋彦ダンス企画が振付けた作品の二本同時上演です。

schatzkammerさんは毎回、舞台美術が豪華ということで有名ですが、今回はその森本達郎さんが制作される舞台美術をschatzkammer作品、京極作品が共通に使います。
つまり、同じ美術で違う作品が見られるという面白い機会です。

京極作品には倉田翠、松尾恵美の二人が参加。女性デュオです。
前回のカンパニー初作品に出演してくれた、強力な女性陣を迎え、新たな創作に挑みます!

カンパニーを持ってよかったと思うのはやはり、作品を通して、時間をかけてメンバーの体を知って行けるということです。前回は初めてで、てんやわんやでしたが、今回は同じダンサーとご一緒させてもらえるので、その経験を直に生かすことができそうです。

ともあれ、作品作りは楽しい!
ソロ作品を作り、いろんな場所で上演させてもらうことや、海外に行くこと、ワークショップをさせてもらうことも楽しいし、すごく勉強になるのですが、やはりそれらの経験は全て、稽古場での創作のためにあるという気がします。

作品創作は僕のすべてをつぎ込むことのできる場であり、ここでの自由のために様々な苦労がある。
そして、この狭い稽古場が僕と世界とを繋げていくという希望も、そこにあります。

振付、演出に徹するのは初めてなので、僕の見たい世界を、思う存分作りたいと思います。
いい作品にするぞ!


2012/09/26

KYOTO DANCE CREATION 劇評

今年7月に京都にて行われたKYOTO DANCE CREATIONの劇評を、批評家の門 行人さんが書いてくださいました!
また来年もこの企画は続行します。今年見逃した方は、この劇評をお読みの上、京極朋彦ダンス企画、そして来年のKYOTO DANCE CREATIONに、ぜひご期待ください



魅力的な四人の振付家


門 行人

 

四人の若手振付家が作品を発表したKYOTO DANCE CREATIONは、今回を嚆矢とする試み。似た企画としては、東京のdie pratzeが主催する「ダンスが見たい」の新人シリーズがある。同シリーズでは、十日以上にわたり、各日三~四組が作品を上演する。観客にとっては未知のダンサーを、ダンサーにとっては新しい観客を発見する重要な機会だ。京都でもこういう企画が実現した意義は小さくない。ただ、「ダンスが見たい」は劇場の主催だが、こちらは京極朋彦の個人企画だ。単発企画に終わってはもったいないので、もっと個人に負担がかからない形で継続されていくことを望む。

「ダンスが見たい」とはもう一つ大きな違いがある。「ダンスが見たい」新人シリーズは出演団体が自ら応募するコンペティションなので、ある程度の予備審査はあるものの基本的には玉石混淆。自分に合うダンスを見つけようとする観客には砂金掘りのような根気が要求される。その点今回の企画では京極が自身の裁量で出演団体を選定しているため、ある程度の質は保証されている。私も出演者の顔触れを見て立ち寄ることを決めた一人である。そして期待は十分に報いられた。

 

最初の高田麻里子『Trip>>>は、横を向いた三人の女性ダンサーが横一線に並んだところから始まる。斉一的な動きから徐々にずれが生じるあたりで、背格好がずいぶんよく似ているなと気になり始め、やがて「これは三つ子なのではないか」という疑念に変わる。それを裏付けるように、うつ伏せになった一人に他の二人が重なってのそのそ動く箇所では、重なる順番を変えて同じ動きが繰り返される。それはまるで「三つ子は交換可能だ」「いや逆だ。交換可能だからこそ三つ子なのだ」などと人格無視の言明をなすがごとくであり(もちろんそんなことはないのだろうが)、観客が自明のものと思っていたアイデンティティの概念をそのように軽く震わせながら進行する点におもしろみがある。個別の動きにあまり特徴がないのが弱点だが、そのわりにスムースに構成されており、今後に期待をつなぐに足る。

 

二番目はV.A.net『明日のこと』。坂本公成が主宰するハイレベルな集団、モノクロームサーカスに所属する野村香子が作った、野村と男性二人の作品だ。バスケットボールをドリブルする男が別の男とボールの取り合いをする情景を想像し、そのボールを一人の女に置き換えてみてほしい。それがこの作品の中心的な場面だ。一人が野村の手を取って誘導する。もう一人が野村の手を取ると所有権はそちらに移動し、元の一人は手を離さねばならない。そのため、ライバルが野村の手を取れないように、間に位置を占めるなどの妨害が行われる。ただし走って逃げたり、乱暴な挙に出たりすることは許されない。表面上はスッスッと優雅に歩きながら虚々実々の駆け引きが繰り広げられる、そのさまをダンスとして見せようというのである。

ダンスをただの運動から分かつのが何かについてはさまざまな考え方があろうが、動きが気配をたたえているかどうか、というのも一つの基準だろう。そうした意味では、縦横に動き回る三人の間にはフェイントも含めあらゆる気配が高速で生成消滅し、スリリングなことこの上ない。それがこの作品の魅力の中核である。それはたしかだ。だがそれに加え、そうした外形的な計画より上位や下位のレベルにも気配が生じる点にこの作品のユニークさがある。

そもそも女をバスケットボールのような奪い合いの対象としてオブジェクト視すること自体が、フェミニズム的にとんでもないことであるのは言を俟たない。男性の振付家にはあまりにも危険な企てである。この場合は振付家が女性であることでそうした非難を冷笑ぎみにいなせるわけだが、それだけではない。手を引かれておとなしく誘導に身をまかせているかに見えるこの女性は、実は気づかれない程度にもう一人の方に手をさしのべ、自らの奪取を誘うのである。操作されるオブジェクトどころか、実はこの女性の方が男二人を手のひらの上で踊らせていることになる。なんという逆転!ふだん男の目には隠されている女性的な戦略性(ひらたく言えば「女のズルさ」)が、ここでは男の目にも見える形となって現前するわけである。

しかも、さらにそうした戦略性が尽きる地点をもこの女性作家は作り込んでいる。ゲームの進展とともに、触れてよいのが最初は腕だけだったのが、肩まで、ウエストも可、とだんだん広がっていく。そうすると、男が女の体軸に近い、鎖骨の下あたりを押すことで急激な姿勢変化を企図することも出てくるが、野村はやせぎすのダンサーと言うよりは人並みに女性的な体を持っているので、急速な運動の中、手が胸に触れそうになることもある。もちろん意図的ではないので男も野村も特に気にしないのだが、一瞬の数分の一の間、男に制動が、野村に身構えが生じるのが見える。これはルールや企み以前の、それぞれの個人の生の反応である。ウエストに手を回すときにも、別種の、だが同次元の反応(または無反応)が生じる。

このように、さまざまなレベルでさまざまな気配の発火が継起的に生じるのがこの作品の魅力である。完結した作品と言うよりは一場の実験と言うべきだろうが、重要な成果には違いない。

 

三番目は佐藤健大郎×森川弘和conductor。佐藤はヤザキタケシ&アローダンスコミュニケーションに、森川はモノクロームサーカスに所属したことがあるが、今はともにフリー。森川は関東の観客にももうおなじみだ。今回の作品は佐藤の振付。キャリアのある二人だけに、単なる自分の動きの探究にとどまらず、相手に自分から動きを引き出してもらうことを通じて外部の視点を導入しようとしている。それは、互いに相手の腕を持って動かすといった即物的なレベルから、相手の間合いに追随するといった抽象的なレベルにまでおよぶ。

特徴的なのは、二人で顔を合わせて話していて、突然やめて客席に顔を向ける場面に顕著なように、常に第三者の存在が意識されていることだ。その結果、客観的に鑑賞できる、完成度の高いダンスになっていた。小さなぬいぐるみがテニスボールを出産する様子をライブ撮影して映写するなど意味不明な要素もあったが、優れたダンサーの踊りを楽しむ妨げにはならなかった。

 

最後が京極朋彦ダンス企画。ソロ中心に活動してきた京極は、鍛え上げられて極度に体脂肪の少ない体にどのような動きを与えるべきかを探るような、ストイックな踊りをする人という印象があったが、この作品では、女性二人、男性一人の助けを借りることにより、自由度を広げることに成功している。

「語る」ことには当然、言語が用いられるが、発声という動作が持つ、言語以前の物理的、運動的な側面もすでに何かを伝えている ―― 当日パンフレットの抽象的な解題を読むと、talking about itというタイトルはどうもそういう意味のようだ。

そのような発想はたとえば初期のニブロールの、指をさすしぐさにもあった。普通、指をさすのは何かを(文字通り)指示するためだが、ニブロールのダンサーはでたらめにあちこちをさした後、その指を引き戻して眺めたりする。それはちょうど、指さすことを覚えたての子供が、指さすしぐさそのものを不思議がっているかのようであった。

もっとも指をさすしぐさは、物理的運動と社会的意味付けの二層にきれいに分解できるのに対し、発声の場合はニュアンス、声量などさまざまな変数が絡んできて、それぞれの階層で意味の伝達がある程度は可能なので、事態ははるかに複雑である。京極はその複雑な事態をきれいに腑分けして示すのではなく、混然一体とした実例として提示することを選択した。

と言っても、やっているのは、ダンサーが動いている横にインストラクター然とした京極が出てきて、世の中に存在しないデタラメな言語で客席に語りかけるといったようなことである。如才なげな語り口のためにかえって間が抜けて見える仕組みだ。やがてダンサーたちもデタラメ語をしゃべり出すのだが、一人だけ口を開かない女がいる。この女は、一人離れて立つなど、初めのうち何となく他のダンサーたちになじめない様子を見せており、「なるほどそこに個人と社会の関係などといった意味が出てくるのだな」と思わせるのだが、気がつくとこの女もいつの間にか、さしたるきっかけもなく他の三人同様しゃべっていて、観客の期待は見事に肩すかしを食らうことになる。また、四人揃って何かを投げる動作をスローモーションで見せるなど、恐ろしく意味のないことをこの上なく誠実に格好良く遂行してみたりもする。

片方の手に何かを握り込み、どちらの手にあるかを相手に当てさせる遊びがあるが、京極は「意味」を持ち札にして観客との間でそのようなことをしている。だが京極の手は、実際にはどちらも空だ。京極は持ち札でなく、遊びの構造そのものを観客に差し出しているのだ。

伝えることの中には「伝えないことによって何かを伝える」ということも含まれる。それはダンスが何かを伝えたり伝えなかったりする事情とごく近いところにあるだろう。一見ふざけたカオスでしかないようではあっても、この作品の射程は意外に長いかもしれない。

(二〇一二年七月二八日昼、二九日昼 京都・アトリエ劇研)

2012/07/21

京都新聞夕刊に掲載!!

本日発売の京都新聞夕刊に京極朋彦ダンス企画 Presents KYOTO DANCE CREATIONの記事が掲載されました!自分の言葉が新聞に載ったのは初めてで、感激です!取り上げて頂いた京都新聞の方に感謝!これを見て、来てくれるお客さんがふえたらいいなぁ~

本番まであと一週間、勝負の時です!一年前からコツコツやってきた結果が実を結ぶことを願って!

2012/07/07

【速報2】

京極朋彦ダンス企画 Presents KYOTO DANCE CREATION
7月27日の公開リハーサルが定員に達し、受付終了となりました!ありがとうございます!
その他の回はまだまだ余裕がございます。お早めのご予約を!

【速報!】

京極朋彦ダンス企画 Presents KYOTO DANCE CREATION
7月28日(土)14:00の回のアフタートークゲストに振付家の山下残さんが決定!!
振付家四人とのトークセッションです!
こりゃ楽しみですな!

まだまだチケット予約受付中です。ページトップのKYOTO DANCE CREATIONのバナーをクリックすると予約フォームにつながります。

ちなみに27日公開リハーサルは定員締め切りまであとわずか!学生の皆さん、無料ですのでぜひ早めのご予約を!

ちなみに京極チームは順調にリハーサル中ですが、衣装選びに苦労しています!

2012/06/29

KDCアフタートークゲスト決定!!

KDC本番まであと一ヶ月!

ということで、アフタートークゲストが決定いたしましたので発表させていただきます。

アフタートークゲスト
14:00 振付家四人によるトーク
19:00 振付家四人とゲスト八角聡仁さん(批評家・評論家)を交えてのトーク

13:00 振付家四人とゲスト山田せつ子さん(舞踊家・振付家)を交えてのトーク

チケット予約はまだまだ受け付けております!
よろしくお願いします!

2012/05/02

KYOTO DANCE CREATION !!!



さて!とうとう本日よりKYOTO DANCE CREATION情報解禁でございます!今回本当にたくさんの方々に、ご協力いただき、ここまでやってきました。後は面白い作品を作るのみです!とはいえ今回京極はプロデューサーも兼ねていますので、企画全体を盛り上げていかなければなりません。とはいえ僕自身が、一番楽しみでならないこの企画。これからどんどん盛り上げていきます!

そして何より、今回集まってくれたダンサー、振付家の皆さんが、豪華です!そしてまだ調整中ではありますがアフタートーク企画に参加予定のゲストも超豪華です!
本当に多くの人に見てほしい企画となっております。今から手帳に予定を書き込んでおいてください!

このブログのKYOTO DANCE CREATIONのバナーからチケット予約ができますので、ぜひチェックしてみてください!

2012/04/25

はい。またまたご無沙汰しております。
久々のブログ更新です。なんか数年前に比べてずいぶん更新スピードが遅くなっている気がしますが、頑張ります。大事な情報は随時アップしていきますので、ぜひチェックしてみてください。

さて、今日は夏のKYOTO DANCE CREATIONに向けてリハーサルでした。今日で10回目ということで、今までやってきたことを住まえて、簡単な構成を組んでみました。
個人的なヒットは「竹内 朝食」ですかね(笑)
こういうの、本番には跡形もなくなってるパターンかもしれませんが、まあまだまだ試作段階なので、かなり楽しんで作っています。

それにしても、これだけの数少ない稽古にもかかわらず、やってきたことをしっかりと覚えてくれているダンサーたちに本当に感謝です。彼ら、彼女らのためにも絶対に面白いものを作ります!

そしてもうすぐKDCのフライヤーが完成します!
さらには豪華アフタートークゲストも決定しました!着々と準備の進むKYOTO DANCE CREATIONにぜひご期待ください!→詳細はKYOTO DANCE CREATION欄にて!

2012/04/11

京極企画リハーサル

今日は朝からたまった家事を済ませ、夜からの京極企画のリハーサルの為に、自主稽古をしました。

今回の僕の作品には僕の他に三人のダンサーが、出演してくれます。これだけのダンサーを使って作品を作った事がないので、正直ビビりまくってます。
しかしながら、この緊張感がたまらなく刺激的で、面白いモノが生まれる予感がビシビシします。

やはり身体の数だけ可能性はある。それらを豊かに組み合わせる方法は無数にある。
後は自分の見たいモノを見失わずに、それを見る為の最良の方法を探すだけです。
それが難しいんですが、、、。
ただ今回は本当にメンバーに恵まれていて、信頼のおけるダンサー、スタッフが集まってくれました。

後は自分次第です!
ちなみに写真は今日のリハでやった振付の図。早くもいいシーンが見えて来ました!




本当にありがたい事です。




2012/04/10

春宣言!!

お久しぶりです。春です。久々のブログ更新となりました。というのも3月末にあった伊藤キムダンスワークショップショーイングでバタバタとしており、すっかりご無沙汰になってしまいました。

そんな間に京都はすっかり春です。春は始まりの季節!伊藤キムダンスプロジェクト『go-on』も5月の春秋座公演に向けて、再スタート!さらに夏に向けて京極朋彦ダンス企画Presents KYOTO DANCE CREATIONも始動しました。

この企画では、初の自身のカンパニー作品、さらにはショーケース企画全体のプロデュースと、初めてのことばかりさせていただいております。初物づくしの春が始まります!
詳細は近日このブログにアップする予定ですので、お楽しみに!


さて、今回のこの企画に関して、チラシに掲載予定の文章を、ブログで一足先に公開します。

京都でダンスを作ること、ダンスを続けていくことに関して考えたことをまとめてみました。

今年度は自分にとって、大きな節目となる年になりそうです。頑張ります!!!

「企画あいさつ」 ~KYOTO DANCE CREATION に向けて~

私はダンスに関わってまだ数年ですが、これからダンサーとして、作家として、ダンスの探求というものを、様々な形で、できるだけ長く続けたいと思っています。

 
ただ、一言にダンスの探求といっても、様々な方法があり、それを続けたいという欲望は一見、単純に思えますが、実は様々な要素が絡み合った、非常に複雑な問題でもあり、そのことについて考えることが、今回の企画のはじまりでもありました。
私は今までダンサーとして踊ることと、幾つかのデュオ作品を除けば、主にソロダンスを作、演出、出演することで、ダンスの探求をつづけてきました。幸いにも自身の振付によるソロダンス作品は、様々な場所で上演させていただく機会に恵まれ、そこから多くのことを経験することができました。

そして私は今年、今までとは違うアプローチでダンスの探求をしてみたいという思いから、自身のダンスカンパニーを立ち上げました。 
その動機としては、今までのソロ、デュオといった単位ではない複数の体を扱うことで、ダンスへの異なるアプローチを試してみたいということが一番でしたが、もう一つの理由として、ダンスの探求自体を続けるためには、絶対的に「他者の存在」が必要だと考えたからです。

ダンスの探求を続けるための条件の第一は、当たり前のことですが「やめない」ということで、この単純なことが、精神的、経済的に厳しい状況下で、なんの補償もなくダンスを続けている個人にとってはとても難しいことだったりします。
どう「やめない」でいられるかということを考えたとき、そこには支えとなる他者が必要で、「他者が集まる場」が必要です。
それはソロダンスを、多くの人に支えられながら作り、上演、再演してきた私の実感でもあります。
結果、カンパニーを立ち上げることになったのですが、ただ、「やめない」ため、「支えあう」ためだけに集まるというのも、単なる馴れ合いになってしまう危険性があります。

どのような形でいい緊張関係を持った集団を作り出せるか、馴れ合いにならずに風通しの良さを保つことができるか、が重要で、そこには何か「仕組み」が必要だと思いました。

それがうまく機能すれば、集団での創作は、より強度のある作品を生み出す、あるいは生み出し続ける体制を作ることができると。

そもそも努力とか、心がけだけで、馴れ合いを防ぐというのもあまりに不確かな方法です。
そのために、自身のカンパニーだけでなく、他にもいくつかの拮抗しあうような場が存在し、互いに互いの質を問いあう緊張関係を設定したいと思い、振付家を複数立てて同時に作品を発表しあうという今回の企画の形を思いつきました。

場同士、作家同士が、つば競り合うような状況ができれば、その場に参加する作家、ダンサー、スタッフ、観客に至るまで、すべての個人にとって、より有意義な経験が立ち上がってくるのではないか?そしてそういった状況が、作家というものをより強く育てていってくれるのではないか?それがすなわち私の考える、場の風通しの良さを保つ「仕組み」でした。

若手の作家が出てこないといわれる昨今の関西ダンス界において、気合や根性だけではない「仕組み」を必要としている若手作家は、自分だけではないはずだと、常々思っていた私は自身のカンパニー発足と同時に、この「仕組み」ごと作り出さなければ意味がないと考えました。それが今回の企画の始まりだったのです。 

だから私にとってカンパニー結成と、この企画のプロデュースは、切っても切り離せない関係にあります。いわばこの二つがセットで、ダンス探求継続のための手段なのです。
 
この企画を始動させてみて、予想を超えて、多くの人に賛同していただき、実現にこぎつけた今、この構想は案外、的外れでもなかったと確信しています。「京都発、世界へ」なんて、自分でも大きく出てしまったと感じていますが、大きく出るのも若手の特権です。
今回の企画はこういった私の考えに賛同してくれた振付家、ダンサーをはじめ、様々な人に支えられて、初めて実現にまでこぎつけました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。(まだ企画は動き出したばかりですが!)
この企画が参加していただいた振付家、ダンサーはもちろん、スタッフ、観客を含めた、すべての人にとって、刺激的で、有意義な場になるよう、プロデューサーとして努めて参ります。
京極朋彦ダンス企画 主宰 / KDCプロデューサー 京極朋彦

2012/03/19

京極企画リハーサル、長い道のりの始まり!




はい!本日は京極朋彦ダンス企画のリハーサルがありました。

リハーサルといっても、まだまだ先の本番なので、ダンサー同士の体を合わせるような作業になるのですが、早くも作品の断片に手がかかるような瞬間が現れたりします。(写真はマッサージしてるだけですが・・・)

やはり、ダンサーがいること、体がそこにあることで、創作は進んで行きます。
用意していたワークから外れて、思ってもみない方向に進んだ末に、ふと、見たかったものが立ち現れたり。

とはいえまだまだ始まったばかり。先は長い!気長にやります。

2012/03/17

週末はキム漬け!

はい。目下リハーサル進行中です!
てか、もう来週は本番です。

あまり偉そうな事は言えないのですが、今回出演する学生達の顔つきも、変わって来ました。

なんか学生達と共にリハーサルをしていると、人が新たな事に挑戦し、何かを獲得していく姿を間近で見る事が出来ます。
それはそれは清々しい風景です。それぞれに、それぞれの挑戦があり、その答えは、それぞれが出して行かなければなりません。
それぞれに事なるバックグラウンドを持つダンサー達も、学生達も、皆等しく挑戦者である事。
それが今回の作品の一番の魅力になるのではないか?と思います。

明日も飽くなき挑戦が続きます!

2012/03/13

ゴリゴリ制作中

伊藤キムダンスプロジェクト「go-on」東京リハーサル、本日は照明家さんが稽古場にいらして、少しづついろいろな事が決まって来ました。

って全然アバウトな物言いですが、いろいろネタバレするので、はっきりとはいえません。

しかしながら、製作は着実に進んでいます。

森下スタジオでのリハーサルでは、東京メンバーと少人数で、密なリハが出来たり、キムさんの過去の公演の映像を見たりと、とても贅沢な時間を過ごしています。

京都芸術センターでのリハーサルは大人数で、これまでに経験した事のない人数と共に何かを作り上げて行く事の大変さと醍醐味をひしひしと感じます。

どちらも共に血となり肉となり、本番に繋がって行きます。

なんかこの混沌さ加減が、大学時代の授業発表公演を思い出します。
このフォーメーション組みとか!

2012/03/09

渋谷界隈

今日はいろいろな事がごちゃ混ぜになってやって来た日でした。

まずは夏の企画に振付家として参加してくれるMonochrome Circusのダンサー野村香子さんのイベントThe scales of Mermaid人魚の鱗を見に行ったら、前から気になってたダンスカンパニーMOKKの代表の方と出会い、同じ会場に名古屋のダンスカンパニーafterimageの制作さんもいて、どちらも共通の知り合いがいたっていう、本当にこの業界は狭いですな。

諸用を済ませたあと、渋谷ユーロスペースでピナバウシュ「夢の教室」を見ました。3Dの方じゃないやつ。

ダンサーになるって、技術だけじゃない。未だに自分に突きつけられる問い「踊りってなに?」って事に真っ向から向かい会う10代の少年少女の姿はとても美しく、清々しい気持ちになりました。

また明日からは京都でgo-onのリハーサルが続きます。東京メンバーに刺激を受け、また気持ちを新たに望みます!

2012/03/08

肉の向こう側、振りの向こう側

今日も森下スタジオでのリハーサルが続いております。
今日はKEKEさんと組んでのワークをキムさんにじっくり見てもらうという、贅沢な時間を過ごしました。
二人にあった動きと展開。これが他のダンサー達と並んだ時にどうなるか?

まずはパズルのピースの精度を上げていく作業になります。

その後は、全員でのワーク、ディスカッションを経て、振付。
なんか変な言い方ですが、久々に「ダンス作ってんなー!」って感じがして、楽しいです。

体は筋肉痛を通り越して、味の向こう側ならぬ、肉の向こう側に行っている感じです。

その後、シアタートラムに山田うんさんの新作を見に。知り合いのダンサーが二人出ていて、二人ともバリバリ踊ってて、それがまるで遊んでいるようで、それはそれは美しいのでした。

終演後、直接話したら「遊んでるように踊って」という指示をもらって、後はダンサー同士で作ったという場面もあるという事でした。

振付は決まっているけど「遊んでる」ように見えるって事は、気持ちが振りの向こう側にあるって事なんだろな。

そこに至るまでには膨大な時間と労力が費やされていると思います。
それが集団を組んで、リハーサルを積み重ねる、カンパニーの強さだなと、改めて思いました。
メンバーそれぞれの違いを含めて、作品だけでなく、関係性を育てていく。それがカンパニーの良さなんだなと。

自分でカンパニーを立ち上げた理由も実はここにあります。
今日はその先達にお目にかかれた事で、自分のやりたかった事がさらに明確になりました。
見に来てよかった!

明日、明後日もシアタートラムでやっていますので、是非に!
http://coyamadaun.main.jp/web/?page_id=168

2012/03/07

東京リハ二日目

今日は伊藤キムプロジェクト、東京リハ二日目でした。

参加メンバーは東京のメンバー伊東歌織さん、梶原未由さん、KEKEさんと、伊豆さん、キムさんと、僕です。今回初めてご一緒するダンサーさん達は、めちゃくちゃハイブリッドです。

今、何が成立するか?どう自分を成り立たせるか?
体の技術だけでなく、研ぎ澄まされた感覚から繰り出される動きと、確かなレスポンスが、一緒に踊っていると、体を通じてビシビシ伝わって来ます。

慣れ親しんだ仲間と、決まった振りを精錬させていく、あるいは自分一人で振付を考えて行く事が、最近多かったので、こうして新しい体と、荒野に放り出されるような経験は久しぶりで、かなりエキサイティングなリハーサルとなっています。

そう思うと、ダンスって不思議です。人が変われば、自分も変わるし、集中の仕方も変わるので、時間の流れ方まで違う。
初めて会うけど、知っている。体が体と会話する。
再来週、東京と京都のダンサーが出会ったときを想像すると、今から楽しみすぎてニヤニヤしてしまいます。
go-on / からだの森をゆく 

サイト http://go-on-kim.com/

からだの森をゆく We must 『go-on』

胸の中に、円盤の上にのったボールがある。それが動くと体が動く。ボールが円盤をはみ出した時、体は外に弾かれ、ボールに引っ張り回される。
ひじに、手先に導かれ、体が体に翻弄される。
伊藤キムさんによる舞台公演『go-on』からだの森をいくプロジェクトのリハーサルが続いています。
ダンサーはキムさんの言葉に愚直なまでに没頭し、体が意図しない事が体に起きるところまで、出かけて行きます。

動きを生み出すためにモチーフを使い、イメージを持ち、言葉を紡ぎ、感情を震わせ、動きが訪れるのを待つ。やがて体と知覚がフルスピードで追いかけっこを始めるまで、体を投げ出し、使い尽くす。

これは肉体的にも、精神的にもかなりハードな作業であり、容易に答えの出ない険しい道のりです。稽古場では、迷い、戸惑い、立ち止まりながらも、体と辛辣に向き合うダンサー達の姿が、見られます。それぞれが、体ひとつで、混沌と困惑の中を行く中、徐々に熱気を帯びて行く稽古場には豊かで贅沢な時間が、流れます。

体の中には円盤なんてない。その上ボールなんて、ありっこない。
しかし、私達はその先に、かつてない発見がある事を願って、飛び込むのです。なんてったってこのプロジェクトのタイトルは『go-on』からだの森をゆく

険しくも楽しいハードなピクニックは、まだ始まったばかりです。
go-on / からだの森をゆく サイト http://go-on-kim.com/

2012/03/01

リハーサル開始!



今日から京極朋彦ダンス企画のリハーサルが始まりました!
自身の振付で久々の新作に心踊っております!
写真は今回出演してくれる倉田と、それを持ち上げる松尾。二人共造形大の後輩です。


倉田が軽過ぎて、ホイホイ持ち上げるので、赤ちゃんを高い高いしてるみたいな状態ですな。
まだまだ続く寒さの中始まった、夏までの長い道のり。出演してくれるダンサー達、関わってくれるスタッフを信じて頑張ります。
ちなみに今回の企画はKYOTO DANCE CREATION (略してKDC)と題し、京極朋彦ダンス企画プロデュースという形で、僕の振付作品と、京都で活動する若手振付家、三名の作品を同時上演します。

これを気に、京都の若手全体が盛り上がればいいなぁと思います。

ともあれ、いいものを作ります。
いいものを作る事が、次に繋がる唯一の架け橋であり、最新作が最高傑作でありたい。
そのためにも、早く暖かくなって欲しいものです!

iPhoneから送信

2012/02/27

スマホにしたらなんか大変になった!

なんかブログをスマホでいじってたらいろいろわからん事が多くて、大変ですが、なんとか頑張ります! 今日は久々にゆっくり出来ました。 休み必要ですね、、。 ともあれ明日からまた夏の打ち合わせ、明後日からリハーサル開始と、またエンジンかけなおしです! 頑張ろ!

2012/02/13

『三番叟』最終リハーサル

はい!今日は『三番叟』最終リハーサルでした。再演が決まってから長かったような短かったような・・・
とにかく初演からは格段にパワーアップした『三番叟』にぜひご期待ください!

ってことで、若干サボってたスタッフ紹介再会!
と言いつつもスタッフの皆さんは基本的にシャイなので写真撮らせてくれません。。。

辛うじて撮らせていただきました、衣裳の清川さん!
彼女は初演の時から三番叟の衣裳を作ってくれています。ちなみに『カイロー』も全て彼女に衣裳は任せています。信頼と実績の清川さん。
今回も初演から格段にグレードアップした衣裳を作ってくれました!ぜひ衣裳にも注目して見てください!

そして演出助手の田渕さんと楠さん!
左のビターな田渕さんと、右のスイートな楠さん、二人ともシャイガールズだったので、チョコで表現してみました。
ちなみにこれは楠さんが稽古場に持ってきてくれた手作り生チョコです!ありがたい!

この演助の二人は劇中、裏の見えないところで大活躍してくれます。観客の目には触れませんが、『三番叟』を語る上で欠かせない縁の下の力持ちです!
なんせ初演四人でやってた仕事を二人でこなしてますからね。。

そんな感じで、心強いスタッフに支えられて『三番叟』は明日から横浜へ旅立ちます!

さらに今日は清川がチョコロールケーキを差し入れてくれたぜ!バレンタイン万歳!!
ってことで、パワーアップした三番叟にぜひご期待ください!!




2012/02/05

『三番叟』メンバー紹介!

はい!『三番叟』横浜公演本番まで2週間切りました!

現在、リハーサルは演出家不在ですが(なので?)順調に進んでおります笑

再演とはいえメンバーも変わって、もうほとんど新作に近いです。初演のいいとこは残しつつ、さらにパワーアップしている三番叟にぜひご期待ください!!

ということで、今日は、遅ればせながら三番叟のダンサーメンバーを紹介します。張りきっていきましょう!!!

まずはこの方、初演と変わらず翁役を司られる「芦谷の神」こと芦谷康介さん!!

京都造形芸術大学の先輩で杉原作品最多出演の記録を誇る、芦谷さん。この人無しに三番叟は語れません。
三番叟には翁、千歳、三番叟という三人の神様が登場しますが、その中でも最も位の高い神が翁です。
ってことで、ハイ出た!!
見よ!この奇跡の半目!そしてこのシャツのズレ具合!このクオリティー、まさに神!
役者としても多くの舞台に出演している、一度目にしたら忘れられない味のあるダンサーさんです。


そして二番目に登場するのは、今回の再演から加入した期待の新メンバー、千歳役の竹内英明さん!
見よ!このお茶目なマーブルチョコのつまみっぷり!
その正体はこれまた造形大の先輩で、白井剛さんの『静物画』にも出演されていたシュッとしたイケメン男子。
しかしながら今回の三番叟ではお茶目度MAXです。本当はシュッとしてるよりも、こういう方が好きなんでしょ?
最近はソロダンスも踊り始めた京都若手のホープ。今年の夏の僕の新作にも出演して頂くことが決まっています!

そして私は初演と変わらず、三番叟役を務めさせていただきます。神としての位も一番下、年齢的にも一番下で頑張らせていただきます。
これは衣裳のジャケットをユニクロで試着している神々の姿。その姿はまるで二流韓流スター!
ってことで今日はここまで!次回からはスタッフ紹介もさせていただきます!

木ノ下歌舞伎『三番叟』、関西の方も関東の方もチケット予約はすでに始まっています!ぜひチェックしてみてください!

◆TPAM DIRECTION PLUS 木ノ下歌舞伎 舞踊公演『三番叟/娘道成寺』

2月17日(金)20:00、18日(土)15:00、19日(日)18:00、20日(月)14:00/18:00
@のげシャーレ(横浜にぎわい座)

料金:一般 \2,800/学生 \2,300 TPAMパス特典:\1,000
主催:木ノ下歌舞伎
共催:坂上がりスカラシップ

PERFORMING ARTS AIR MEETING & SHOWCASE in kyoto
舞台芸術AIRミーテイング@TPAM&ショーケース in kyoto


京極朋彦ソロダンス『カイロー』 木ノ下歌舞伎 『三番叟』 連続上演!!

『カイロー』 2月21日(火)19:00
『三番叟』 2月22日(水)18:30

@京都芸術センター 講堂

問い合わせ http://air-kyoto.com/

2012/01/27

木ノ下歌舞伎『三番叟』誕生秘話と、その後の話


さて、木ノ下歌舞伎の三番叟が三年ぶりに再演されます。

今日は三年前と変わらず、今回も衣裳を担当してくれる清川さんと衣裳の買い出しに行きました。

彼女は三番叟の初演の時に出会って以降、僕の作品の衣裳をほとんどお任せしている、造形大の後輩です。

そんな彼女と話していると三番叟初演当時のエピソードが出るわ出るわ!ってことで今日は少し三番叟初演の時のことを書いてみようと思います。

初演は2008年5月に、京都アトリエ劇研、8月に、こまばアゴラ劇場でした。
三番叟は、能や歌舞伎の役者が、儀式としておこない、元来、観客に見せるものではない舞踊です。さらにその起源は曖昧で、もはや祝祭舞踊ということで「意味がない」とされている不思議な舞踊でもあります。

そんなものを当時、四半世紀も生きていない自分たちが、どう扱ってよいものやらということで、稽古初日にして、息づまったのを覚えています。

ともあれその後、木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下君と共に、三番叟の歴史を学んだり、能、狂言、歌舞伎の映像を見たり、実際、歌舞伎座で三番叟を見たり、狂言師を招いて狂言の振付を教わったりと、かなり真面目にインプットをしてから作業に入りました。

初めはダンサーだけで30分ほどの作品を作りました。演出の杉原邦生氏とは、僕が役者をしていた頃から着かず離れず、かれこれ10年弱の付き合いになりますが(初演当時は一年ぶりぐらいに作品をご一緒しました)大体ダンス作品の場合、出演者に作らせて、後から爆弾を持ってきて爆発させて、その破片を再構成して作るという心臓に悪い作り方をします(苦笑)

「自転車乗ってください」とか「単管で組んだ足場の上で踊ってください」とかいう無茶ぶりが平気で炸裂するのが杉原邦生の現場です。
当時もそんなわけで様々な、むちゃくちゃな美術プランが持ち上がり、その時ちょうど邦生さんが「コンテンポラリーダンスの無音の時間って眠くね?」みたいな話から「30分間テクノかけっぱなし案」も出て来たように思います。

こうやって書くと、邦生さんは、もうただのヤンキー演出家みたいになってしまいますが、実は綿密な計算のもと、これを実現させてきたのも彼の力でもあります。
そこらへんは信頼と実績があればこそ、まわりもついて来るということで、フォローになったでしょうか?(一応、先輩なんでね)

そんなこんなで清川の話に戻ると、初演の時、彼女は大学3年生。衣裳志望とはいえ、本格的な服作りのスキルもなく、しかもヤンキー演出家は意外とA型気質なので、本当に大変で、泣きながら衣裳を作っていたのを覚えています。
楽屋で毎回汗だくになって帰ってくる衣裳を洗濯し、ドライヤーで必死に乾かしながら、涙が衣裳に落ちるので「目にドライヤー当てた方がいいんちゃう?」みたいなやり取りをして笑い合ったおぼえがあります。

そして一番の思い出は、初演の小屋入り中に衣裳の大幅な変更が生じ、ダンサー三人と邦生さんと清川でタクシーに飛び乗って、雨の四条に買い出しに行ったことです。あのときは時間もないし雨も降ってたし、全員がアドレナリン全開で、ユニクロやら、古着屋やらをかけずり回ました。
今でも当時のことが鮮やかに思い出せるぐらいです。

そして東京、こまばアゴラ劇場での本番。三番叟が終わって暗転した瞬間、湧きあがるような拍手をもらったのもアゴラが初めてでした。

今考えれば当時は本当にみんながむしゃらで、むちゃくちゃやったけど、本当にいい思い出です。

そんな初演を終えて、杉原邦生氏は、アゴラ劇場のサミットディレクターに抜擢され、僕は邦生さんの「コンテンポラリーダンスの無音の時間って眠くね?」に対抗すべく、無音30分のソロダンスを作ります。

それが、その後、京極朋彦ソロダンス企画『カイロー』の原型となり、2010年には同じアゴラ劇場、夏のサミットにて上演されることとなるのです。

そして清川は大学卒業後、本格的に衣裳の勉強をするべく働きながら夜間の服飾学校に通うようになります。
そしてダンサーの芦谷さんはユニクロで働くようになります(これは関係ないと思うけど笑)

つまりは三番叟は当時作品に関わった人達ににとって、何らかの転機となった作品でもあるのです。それだけみんな真剣だったし、楽しかったし、それぞれがそれぞれに必死に何かを見つけていった、そんな公演でした。

そしてあれから三年、ダンサーは一人変わりましたが、ほぼ同じメンバーでの再演が実現しました。当時の衣裳、金色の足袋は白足袋をスプレーで塗っていたものですが、今回は足袋をばらして金の布をあてがったものが、稽古場にやってきました。

僕はそれを見た時、初演を終えた時に清川が「自分に技術が無くてくやしい」と口にしたこと思い出して、涙が出そうになりました。あの時の悔しさをしっかりと力に変えて来た清川。
自分は三年前と比べてどうか?そんなことを顧みる気分になりました。

今日、一緒に衣裳の買い出しをしに行って、結局いいもんが無く、また後日再捜索になりましたが、必ずいい仕事をしてくれるという信頼があるので、何も心配していません。
また小屋入り中にタクシー乗ることになっても、こいつのこだわりのためなら、いくらでも付き合えるし、こいつの衣裳に似合うだけの踊りを見せたろ。ってことで、気合も入ります。

本当に大学を卒業してから一番と言っていいほど、その後の創作活動に影響を与えたこの作品の再演をぜひ、多くの人に見て頂きたいと思っています。しかも今回京都では三番叟があったからこそ生まれた無音のソロダンス『カイロー』も同時期上演されます。なんだか運命的なものを感じます。

今回の再演がまた、メンバーにとっての良き転機になるよう願っています。関東圏の方は横浜にて、関西圏の方は京都にて、お会いできるのを楽しみにしております。

◆TPAM DIRECTION PLUS 木ノ下歌舞伎 舞踊公演『三番叟/娘道成寺』

2月17日(金)20:00、18日(土)15:00、19日(日)18:00、20日(月)14:00/18:00
@のげシャーレ(横浜にぎわい座)

料金:一般 \2,800/学生 \2,300 TPAMパス特典:\1,000
主催:木ノ下歌舞伎
共催:坂上がりスカラシップ

PERFORMING ARTS AIR MEETING & SHOWCASE in kyoto
舞台芸術AIRミーテイング@TPAM&ショーケース in kyoto


京極朋彦ソロダンス『カイロー』 木ノ下歌舞伎 『三番叟』 連続上演!!

『カイロー』 2月21日(火)19:00
『三番叟』 2月22日(水)18:30

@京都芸術センター 講堂

問い合わせ http://air-kyoto.com/





2012/01/18

京極朋彦ソロダンス『カイロー』木ノ下歌舞伎 『三番叟』 連続上演!!

とうとう憧れの京都芸術センターにて、京極朋彦ソロダンス『カイロー』が上演されることになりました。
さらに、木ノ下歌舞伎『三番叟』も連続上演されます=体力の限界です!

2006年、山田せつ子ダンスシリーズ『奇妙な孤独』出演時から、芸術センターで自分の作品を上演することに、本当に、本当にあこがれ続けてきました。

あれから6年、本当に本当に嬉しいです。しかも、再演でパワーアップした『三番叟』と共に!
ぜひ、京都にいる方も、そうでない方も、この二夜連続上演をお見逃しなく!!
(男肉 du Soleilさん、川崎歩さんの作品も上演されます!!)

PERFORMING ARTS AIR MEETING & SHOWCASE in kyoto
舞台芸術AIRミーテイング@TPAM&ショーケース in kyoto

京極朋彦ソロダンス『カイロー』 木ノ下歌舞伎 『三番叟』 連続上演!!

『カイロー』 2月21日(火)19:00(
男肉 du Soleil 『男肉~we are the world』と同時上演l
『三番叟』 2月22日(水)18:30(川崎歩『ぶらウン之助』と同時上演)

@京都芸術センター 講堂
問い合わせ http://air-kyoto.com/

2012/01/14

木ノ下歌舞伎『三番叟/娘道成寺』予約受付開始!

出た!懐かしの紅白幕!
ってことで年明けから、木ノ下歌舞伎『三番叟』のリハーサルが始まっております!

初演は三年前。この作品をきっかけに演出の杉原邦生氏は、こまばアゴラ劇場のサミットディレクターになり、僕は東京で作品を上演するようになった、僕らにとってまさに、転機となった作品です。

今回は新たに新キャストを迎え、新たな新生三番叟をお送りする予定です!!
昨日は木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下先生による歌舞伎レクチャーがありました。三番叟の構造から歴史まで、三年前の復習と、新たな発見を含めた先生のレクチャーは本当にためになります!


祝祭舞踊として、形式的な上演が多い三番叟について、ここまで考えて再創造しようとしてる人達はいないのではないでしょうか?新たな解釈と新メンバー、新振付でお送りする木ノ下歌舞伎『三番叟』は、きたまりによる『娘道成寺』と同時上演で2月17日~20日、横浜、のげシャーレにて!

そして本日チケット予約開始です!!こちらを要チェック!!→http://kinoshita-kabuki.org/