2013/09/09

「身体能力向上委員会」と東京の体

さて、久々のブログを更新になってしまいました。
8月からのこの一ヶ月は東京に滞在し、今までとは異なる環境で自身の活動を見つめなおす良い機会となりました。その一つが9月から始めた「身体能力向上委員会」~東京編~です。

第一回の様子

 




第二回の様子



























もともと東京出身である私ですが、この10年ですっかり京都に慣れてしまいました。
今まで京都でダンスを始めて、自身の作品を作ったり、ワークショップやショーケースを企画したりしてきました。

でもそれは京都の人たちに支えられ、守られて実現できたことで、東京では勝手が違います。
更には東京という街は人口も多ければ価値観も様々、よりシビアな結果が求められるところだと感じています。

東京が日本の中心だという一昔前の考えはもはや無いにしても、やはり東京に「ある」ものは多いわけです。
東京で初めて自身のワークショップを開催してみて思うことは、今まで京都という独特の空気に守られていたもの、あるいはその空気の中で自覚していなかったことが、東京では明確に、辛辣に浮かび上がり、その功罪が自身にきっちりかえってくるということ。今までうやむやに誤魔化していたこと、無意識に目を背けていたこと、つまりは自分の弱い部分がきちんと公にされ、きちんとかえってくるという感覚があります。

自分は何者で、何をもって他者と関わるのか?自身の体の「輪郭」をハッキリと浮かび上がらせるような、東京の空気。

そしてその空気中に含まれる放射性物質に比例して原発や、放射能に対する考えや、意識も京都より高いように感じます。別にどっちがどうという話ではないけれど。

そしてこれからますますその空気のなかで、ここで生きていくことを決めた人々の体の輪郭ははっきりしたものになっていくのではないでしょうか?

7年後はオリンピックだそうですが、ますますいろいろな価値観が渦巻きあうこの東京という街はどこに向かうのか?あるいは行き場を失ってしまうのか?そしてそこに住む人々の体の「輪郭」はどう変わっていくのでしょうか?

そして何より自分の体がこの先どうなっていくのか?
私は東京に滞在したこのたった一ヶ月間でさえ、確実に体が変わっていくのを感じています。
それは正直あまり良い方の変化ではありません。

しかし、私には東京でやるべきことがある。その覚悟はしてきたつもりです。たとえそれが私の人生の中での悪い変化だったとしても、そんなこと死ぬ間際にしかわからないことですから、それもまた一つの経験だと考えています。

そして何より幸いなことに、私の活動を支えてくれる人々が、ここ数年で少しずつ東京にも増えました。
そんな人たちと触れ合う中で受ける刺激も私を変化させてくれます。
場所のせいにしたり、人のせいにしたりするのは違って、結局は自分次第。
どこに行こうと、何をしようと、そこでやるべきことを見つけて全力でやる。今はそういう時期なのかもしれません。

今月末まで東京で生きています。
21日~22日は渋谷で。23日は日暮里で出演予定があり、25日はワークショップで、皆さんにお会いできる機会があります。今は少しでも多くの人に触れたいと思っています。
詳細はNEWS欄をチェックしてみてください。

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