2014/01/12

遅ればせながらの明けまして

新年明けましておめでとうございます!!
 
ということで、年が明けて随分経ってしまいましたが、今年もよろしくお願いします!この写真は昨年渋谷の3DボディースキャンスタジオCUBEで撮影した僕の3Dデータ。今年も上を向いて歩こう!ってことで、上向きな画像をアップしてみました。
 
年始からは新作『幽霊の技法』に向けてとにかく稽古していたわけですが、いやはや毎回繰り返す本番前の、この必死感にはいつになっても慣れませんね。
本当に自分には何もない、それでも周りの人が「いや、あるでしょ、さっさと踊りなさいよ、辞めるのなんて簡単なんだから」と言ってくれて、毎回消えかかるダンスの灯火を、辛うじて燃やしていくという繰り返しです。
 
昨日も京都芸術センターで公開リハーサルがあったのですが、何度も僕のダンスを見てくれている人、初めて出会う人が、皆さん好き勝手言ってくれる 笑
その一言一言がありがたいです。そしてその後、飲みに誘ってくれる先輩達。その一つ一つが僕のダンスになっていくのだと思います。
 
たった一人で舞台に出でいく、その直前、舞台袖で思い出すのはそういった人たちの顔です。
どんな舞台も、いつも思い出すのはこの瞬間。
自分が舞台に出る直前の時間。この時間ってとても特殊な時間で、これから来る日常の上に重なって、少しだけ浮かび上がったような不思議な時間への架橋。その橋際に立つような時間。
僕はこの橋を渡った先の時間も好きですが、ここに飛び込んでいく間際。“あわい”の時間がとても好きで、だからこそ何度も僕は舞台に立つのだと思うのです。
 
それはなんだかバスケの3ポイントシュートと似ています。(私、中高バスケ部員なので)
ボールが手から離れた瞬間からシュートが決まるまでの時間。
自分も含め、会場の全員の視線がボールの行く末を眺めている時間。結果がどうなるか全くわからない時間。それでも練習で何度も繰り返した指の感覚で、打った本人にはなんとなく、未来が予感できるような、そんな“あわい”の時間が、舞台上に出る瞬間にあるような気がします。
 
そして今は試合で3ポイントが決まるかどうかではなく、「決める」と強く願いながら練習する時間でもあります。一番辛い時期ではありますが、仲間の支えによってなんとかシューズを履き、コートに向かうのです。(今、冬の早朝の体育館の寒さを思い出して戦慄していますが、京都もそれに負けないくらい、すこぶる寒いです!)
 
と、いうように、日頃お世話になっている方々に、新年の挨拶もままならないまま、現在創作に没頭しています。
1月20日が終わって初めて、私は2014年が迎えられる気がしています。
 
どうかお時間ありましたら、新年のダンス観劇初めにぜひ、日暮里d倉庫に足をお運びください。
ご予約は京極までご連絡いただければ、チケットを取り置きさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
京極朋彦
 


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